勝立坑跡

 勝立坑は、明治中期の三池炭鉱の主力坑です。官営時代から開鑿が開始され、三井経営に引き継がれた起業地でした。ここを担当した團琢磨は物凄い量の湧水に悩まされたということです。何度も水没の憂き目に逢って、三井経営陣も巨額を投じて払い下げを受けた三池炭鉱の開発を放擲しようとした程です。その危機を團琢磨は当時世界最大最新鋭のデビーポンプ(英国製)を導入することで解決しました。その導入に当たっては、計画書とともに辞表を提出し、決意の程を示されたそうです。画像は第一立坑の櫓の台座ですが、明治期のものではなく、その後、小さな櫓に代えられて以降のものです。

 そうして、デビーポンプを据え付けられ、地下湧水を克服した勝立坑は主力坑として活躍し、三池炭鉱の命脈も保たれました。デビーポンプはその後、宮原坑、万田坑でも威力を発揮し、明治期における三池炭鉱の飛躍的大発展の礎となったという意味でも、記念碑的立坑跡と言えます。そこで、今年(平成24年)3月には解説板も設置されました。

 この画像は昔の勝立坑の繁栄を伝える貴重な写真です。向かって左側が第一立坑です。上で紹介した櫓台座のほか、れんが擁壁なども残されています。右側の第二立坑の遺構は全く残されていません。

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